FUTURE BRIDGE / レクチャー&ワークショップ
ジャズアカデミー
~ジャズを通じて広がる世界~
かわさきジャズでは、毎年各界の専門家やミュージシャンの方を講師にお招きして、ジャズの歴史やジャズをとりまく文化、ジャズミュージシャンの人生、音楽や社会など様々なテーマの講座を開催しています。
今回もテーマの異なる3講座を開講します。ぜひご参加ください。
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第1回 9月19日(金)
講師:渡辺康蔵(ジャズ・プロデューサー、ミュージシャン、作家)
塙 耕記(株式会社ジャッジメントエンターテインメント 代表取締役)
TBMってなに?〜スリー・ブラインド・マイスで振り返る和ジャズの魅力〜概要
渡辺香津美(g)、土岐英史(sax)、峰厚介(ts)など、70〜80年代の日本をリアルに刻んだ名門レーベルスリー・ブラインド・マイス(TBM)。現在ヨーロッパを中心に再評価が進む同レーベルの名作をハイエンドオーディオで楽しむリスニング・ライブ。復刻を手がけるソニー&ディスクユニオンのプロデューサーをお招きし、当時のエピソード、音質、名盤の要素などをお話しいただきます。
渡辺康蔵 Photo by Minkyung Choi
塙 耕記講師プロフィール
渡辺康蔵(わたなべ・こうぞう)
早稲田大学モダンジャズ研究会〜日本コロムビアを経て、ソニーミュージックで日野皓正、ケイコ・リー等のプロデューサーとして活動。22年よりフリーランス。山本剛トリオや山下久美子をプロデュース。また、吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズのサックスを結成当初より担当。著書にミステリー短編集『ジャズ・エチカ〜ジャズメガネの事件簿』(彩流社)
塙 耕記(はなわ・こうき)
1972年8月生まれ。長年勤務した(株)ディスクユニオンでは、営業部マネージャー兼ジャズ部門リーダーを務める傍ら、同社の制作レーベル(DIW/THINK!/ CRAFTMAN)のプロデューサーとして1000タイトルを超える作品をリリース。和ジャズ、BLUE NOTE、TBMなど、多数のヒット・シリーズを飛ばし、和ジャズおよびアナログ盤ブームの立役者となった。2022年6月、(株)ジャッジメントエンターテインメントを設立し、代表取締役に就任。レコードショップ「JUDGMENT! RECORDS」運営、レーベル事業、音楽・アート企画事業などを行う。著書「和ジャズ・ディスク・ガイド」(リットーミュージック)等。
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第2回 9月26日(金)
講師:オラシオ(音楽ライター、エッセイスト)
ミハウ・ソブコヴィアク(ピアニスト)
〜令和7年度 幸市民館 平和・人権・男女平等推進学習〜
「ショパンの国 ポーランドのジャズ」概要
第二次世界大戦後、激動の歴史を歩んできたポーランド。その中で独自の進化を遂げたポーランド・ジャズは、自由と表現の象徴として人々に寄り添ってきました。本講座では、「日本で最もポーランド・ジャズを知る人物」と称される音楽ライター・オラシオさんによる解説を通じて、ポーランド・ジャズの魅力と、その背景にある社会や人権の問題を紐解きます。
さらに、ポーランド出身で日本を拠点に活躍するクラシック・ジャズピアニスト、ミハウ・ソブコヴィアクさんによる演奏もお楽しみいただけます。言葉を超えて語りかける音楽の力を体感いただける、貴重なひとときです。
音楽を通じて世界に目を向け、「人権とは何か」をともに考えるこの講座。ぜひご参加ください。演奏予定曲
クシシュトフ・コメダ:『ローズマリーの赤ちゃん』
ミハウ・ソブコヴィアク:『ブルース・オン・ショパン』
フレデリック・ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調 『英雄』 作品53 など
オラシオ
ミハウ・ソブコヴィアク講師プロフィール
オラシオ
音楽ライター、エッセイスト。神戸生まれ大阪育ち青森市在住。音楽分野では中欧、主にポーランドの現代ジャズを専門とし、スワヴェク・ヤスクウケ、ハニャ・ラニの両ポーランド人ピアニストの名を日本に広めたことでも知られる。1990年代以降の様々な中欧音楽やカルチャーを紹介する書籍『中央ヨーロッパ現在進行形ミュージックシーン・ディスクガイド』(DU BOOKS)を監修、またコンピレーションCD『ポーランド・ピアニズム』『ポーランド・リリシズム』(ともにCORE PORT)の選曲解説を担当。その他CDのライナー執筆、レーベル監修、海外取材、DJやトーク出演、ポーランドのジャズ・ドキュメンタリー映画の字幕監修などなど幅広く手がける。ポーランド大使館での講演経験もあり。近年は全国各地の図書館がある街を旅する紀行エッセイ執筆をライフワークとし、青森県内の地方紙「陸奥新報」の連載を書籍化した単著『図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ』『同2』(日外アソシエーツ)を刊行。図書館やカフェ、独立系書店など各地でトーク出演を続けている。好きな音楽家はポーランドのジャズ神、故ズビグニェフ・ナミスウォフスキ。
ミハウ・ソブコヴィアク
ポーランド出身。10歳でテレビ番組に出演しピアニストとしてデビュー。その後、ポーランド国立フィルハーモニー・ホール等多くのコンサート・ホールで演奏し、海外の国際音楽祭にも多数参加する。作曲家、ジャズ・ピアニストとしても活躍。2018年公開の映画「羊と鋼の森」にピアニスト役として出演。2022年に開催された「ウクライナ人道支援チャリティー・コンサート」にて神奈川フィルハーモニー管弦楽団と演奏。昭和音楽大学講師。ピティナ、全日本ピアノコンクール、ショパン国際ピアノコンクール in ASIAの審査員、ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japanの審査員長。Japan Jazz Pop Piano Competitionの創立者、及び審査員長。
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第3回 10月3日(金)
講師:山田ゆき(かわさきジャズ2025 BRIDGEアーティスト、ジャズボーカリスト、歯科医)、大伴公一(ライター、音楽プロデューサー)
「歯医者とジャズシンガーのパラレルキャリア」概要
かわさきジャズ2025のBRIDGEアーティストに選出された山田ゆきさんは、歯科医として川崎市内で働きつつプロのジャズシンガーとしてアルバムもリリースするなど精力的に活動されています。魅力たっぷりの横顔をご紹介しつつ、後半はライブでもお楽しみいただきます。ご案内は、多くのジャズイベントをプロデュースする大伴公一さん。
山田ゆき
大伴公一講師プロフィール
山田ゆき(やまだ・ゆき)
パワフルでゴージャスなパフォーマンスで観客を魅了するボーカリスト。
母の影響で幼少よりJAZZに親しみボーカルを始める。アメリカ コネチカット州生まれ、名古屋育ち。川崎市在住。代々木NARUボーカルオーディション第19回受賞。その後、ジャズボーカリストとしての活動を始める。六角幸生氏、豊田チカ氏に師事。
現在、全国の老舗ジャズ・クラブや各地ジャズ・フェスティバルで活躍中。
井上ゆかり、椎名豊、田中裕士、納谷嘉彦、山本剛、鈴木良雄、後藤浩二、八木隆幸、など様々なミュージシャンと共演。
ジャズピアニスト椎名豊氏をアレンジャーとして迎え、3枚のCDアルバムを発売。
2012年 1st アルバム「LOVE」
2016年 2ndアルバム「2」
2024年 3rd アルバム「Feeling Good」大伴公一(おおとも・こういち)
ジャズライフの編集者 → モーション・ブルー・ヨコハマ/ブルーノート・ジャパンの営業部マネージャー → モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパンのプロデューサー → 横浜ジャズ協会・理事という数奇なキャリアを持つ音楽人。現在はジャズを中心としたイベントのプロデュースと執筆活動を両輪に、音楽講座の講師や、NHK横浜放送局“はまキラ”のジャズ解説も務める。著書に「ヨコハマ・ライブハウス・ストーリー」(2022年)。
[各回共通]
- 会場 ミューザ川崎音楽工房 市民交流室
- 時間 13:30~15:30(途中休憩あり)
- 受講料(未就学児の入場不可)
第1回、第3回 1,500円
第2回 500円 ※幸市民館連携特別価格 - [受講チケット取り扱い]
8/5(火)10:00~ かわさきジャズチケットオンラインにて発売
かわさききたテラス(JR川崎駅北口改札外)でも取り扱い
お問い合わせ かわさきジャズ実行委員会
044-223-8623
info@kawasakijazz.jp
幸市民館 044-541-3910(第2回のみ)
主催:かわさきジャズ実行委員会、川崎市
共催:川崎市教育委員会(第2回)
助成:令和7年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業